1.3 OS
OSとは、キーボードからの入力やディスプレイ、プリンタへの出力といった入出力機能、ディスクやメモリの管理などパソコン全体を管理するソフトウェアで、基本ソフトウェアとも呼ばれております。大きく分けますと、Windows、Mac OS、PC-UNIXの3種類のOSが存在しております。最もポピュラーなOSは、Windowsです。家電量販店でパソコンをご購入されるときにも、Windowsがインストールされたパソコンをご購入される方が大半だと考えられます。
1995年にWindows 95が登場し、現在に至るパソコンとインターネットブームに火をつけ、その後、Windows 98、Windows 98SE、Windows meとバージョンアップされています。しかしこれらは過去のOSとの互換性を重視するために、内部に古い16ビットのコードを残しており、安定性が十分ではありませんでした。
一方、マイクロソフト社にはWindows NTというOSの系列もあります。これは名前の通りゼロからの開発したまったく新しいOSであり、過去のOSとの互換性に配慮するために信頼性を犠牲にすることもなく、完全な32ビットOSとして安定したパソコン完了を実現しています。Windows NTは、1994年に日本語版が発売され、1996年にはNT4.0としてインターフェースも改良され、企業を中心にユーザーを増やし、さらに 2000年にはWindows 2000にバージョンアップされます。
こうして2つのWindows系列ができたのですが、バージョンアップを重ねるごとに複雑になってくる OS の開発やメンテナンス、それにマーケティングにかかる労力とコストは多大なものがあります。また、過去の16ビットの資産から脱却する必要もあり、マイクロソフト社は Windows NT系列へ一本化を決意し、2001年のWindows XPの登場となります。
Windows XPにはProfessionalとHome Editionの2つの製品があります。Professional で使えるいくつかの機能が Home Edition では使えないという点を除き内部構造は同じです。Professionalでのみ使える機能にはシステム管理機能、マルチプロセッサのサポート、リモートディスクトップのサーバー機能などがあります。
ついに新しい OS が発売されます。その名は「Windows Vista」です。個人向けでは、Windows Vista Home Basic 、Windows Vista Home Premium、Windows Vista Ultimate 3種類のバージョン、企業向けでは、Windows Vista Business、Windows Vista Enterprise 2種類のバージョンが発表されました。